早起きは三文の得
よく言われますが、実際早く起きると時間を有効に使えるし、諸々はかどるのは周知だと思います。
殊に、神社参拝に関しては早朝がオススメという巷説が溢れていますし、事実その通りなのです。
かといって、早ければ早いほどいいのかというと、朝と夜の境界の時間、夜明け前後の彼は誰時(かはたれどき)や、いわゆる逢魔が時、夕暮れ黄昏の時間帯は、この世ならざるものと邂逅してしまうので、避けた方がいいです。
具体的には夜が明けて1時間後くらいから、社務所の開く9時前、辰の刻くらいまでがオススメです。
清々しい、人がいないというのが理由ですが、要するに雑音が少なく五感が研ぎ澄まされるからよいのです。
日中の参拝客で溢れる時間帯だと、場が乱れて分かりにくくなりますが、早朝なら満ちている気を独り占めできたりします。
先日、三峯神社へ御眷属拝借札の引き換えに行ってきました。早朝5時に出発して、秩父に着くのが午前7時くらい。
なので、秩父今宮神社と秩父神社に挨拶してから、三峯神社へ向かうのが、毎年のルーティンになっています。
さて、そんな早朝の秩父神社。当然社務所はまだ閉ざされたままですが、数人参拝者が居られました。
熱心に五分以上手を合わせている方(おそらく心中で祝詞を奏上している)。そして観光客っぽい二人連れは写真を撮っています。彫刻で有名でもありますからね。
私はといえば、拝殿で挨拶してから、一社ずつ末社をゆっくり拝んでいきます。
大事なのは、空気の流れを感じること。そして、自分の感覚の変化に敏感であることです。
社の前で心地よい風を感じたなら、神様と感応しているサインですし、感覚が変化、例えば酩酊したような体が揺れているような感じを受けたなら、そこには気が満ちている訳です。
この時の秩父神社の例でいうと、禍津日社と天満天神社の前で猛烈な酩酊感を覚えたので、私にとってはその場所に意味があったのでしょう。
ですので、早朝、ゆっくりと、できれば一人で内観しながら参拝するのをオススメします。
御朱印を受けるよりよほどよい影響があります。ただ、御朱印は神社(推し)への課金ですから、それはそれで意味がありますから、疎かにする必要はないです。
特にコロナ蔓延のご時世ですので、混む時間よりも早朝の方が、健康面でも精神衛生上からも、意義深いと思いますよ。