Fortes fortuna adjuvat

運命の女神は 心強きひとに微笑み 心挫けたひとに手を差し伸べる

今でも思い出してしまう怖いような不思議な話

今週のお題「忘れたいこと」

先に言っておきます。ごめんなさいね。

今回は唐突に始まる怖い話です。

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怖い話かどうかというのは人それぞれですが、個人的には過去の経験は教訓として受け止めています。

内容を聞いたらネットで膾炙されてるような「怖い話」でしょうけれど、私としては現場で恐怖を感じたのってほとんどないんです。怖いと感じるより危機感は感じます。恐怖を感じたらもう終わり、感情に支配されたら判断力が鈍ってしまうからなんでしょうね。

さて前置きが長くなりましたが、今でもふと思い出してしまう怖いような不思議な話をしていこうと思います。

一つ目は、私がサーフィンにはまっていたころの話。湘南でやり始めて、九十九里浜に通うようになり、一宮、太東、千倉と流れて、最終的には平砂浦まで通っていましたが、この話は九十九里浜に通っていたころの話です。

その日は珍しく穏やかな日で、といっても適度に波があるようなコンディションとしては上々で、穴場のポイントにも関わらず結構なサーファーが集まってきていました。

沖に出て数人に混じって波待ちをしていると、海面から黒いゴムのような塊が浮かんできたのです。

素潜りのオッサンのラバースーツかな? と思ったのですが、丸太のようなそれはドルフィンスルーのように黒いぬめりを水面に出しながらまた潜っていくのです。

潜っていくというか、終わりがない。数分続いたでしょうか。サメかイルカか、もしかして小型クジラ? とも思いましたが、ここまで胴体の長くて、丸太のような太さの生き物が海にいるのでしょうか? 強いて言えば、鰻。そう鰻が質感が1番近い。

しかし、電柱の太さの鰻なんて……

波待ちをしていたサーファーらの間を縫って、それは沖へと消えていきましたが、誰一人気に留める素振りもみせない。それとも誰も見えていないのか……

10年以上も前の話ですが、未だに何だったのかと思い出してしまいます。

もう一つ、ついでに書き留めておきます。

これも10年以上昔の話になります。

院生時代の延長で週末になると民俗調査気取りで各地をふらついていたころの話です。

当時、富士山信仰を調べていて、富士吉田の神社を巡っていました。

とある著名な神社に赴いて、拝殿の前で佇んでいると、扉が開き社殿から女性の神職さんが出てきたのです。

彼女は中に入るように告げました。周りには私しかいません。当然、私に向かって言っているのです。

内心狼狽えました。ただ神社に来ただけなのに(お恥ずかしい話ですが当時は参拝という意識すらない青二才でした)どうして、社殿の中に入らなければならないのか。一体何をされるのか。

彼女は私の動揺を意に介する風でもなく、付いてきたければ入ってこいと言わんばかりに社殿の中に消えました。

意を決して私は中に入りました。

彼女は神前でかしこまっていて、私に座布団を差し出し座るよう促しました。そしておもむろに始まる祈祷。こちらは何が何やら分からず頭を下げていました。

大幣が鳴り、祝詞が上げられ、もう結構ですよと声を掛けられ、唐突に儀式は終わりました。当然といった風情で、彼女はもう結構です、お戻りくださいと言いました。

彼女はそれ以上語らず、私も尋ねませんでした。堅苦しい雰囲気ではありませんでしたが、聞けるような空気でもなかったからです。

バイクを走らせながら、彼女は何かを祓ってくれたのかとも思いましたが、真相は分かりません。なぜなら、後日何度か参拝してみたのですが、彼女に会うことは出来なかったからです。その神社には女性の神職さんはいないようでした。

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