Fortes fortuna adjuvat

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人生の転機について話していたら やっぱり怖い話になっていて不思議

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昨日は少し怖いというか不思議な話をさせてもらいましたが、今日は人生の分岐点について少し書いてみようと思います。

人生の分岐点と言っても私個人の話になります。

今は縁あって占い師という立場にありますが、実は占い師になろうなんて思ったことも無かったのです。

むしろ、占いなんて興味もありませんでした。というと極端ですが、昔流行った動物占いだとかをやってみて友達で盛り上がる程度の意識でした。

多少占いの知識はありましたが、それは以前書いていた小説の素材として勉強した程度のもの。とても人様のご相談を受けるレベルではありませんでした。

それがある夢をみたのがきっかけで、師匠と出会い、占術の勉強を志したのですが、このきっかけを受け入れる素地は10年以上前に遡り、真剣に神仏と向き合うようになったことに端を発します。

向き合うようにならざるを得なかった出来事は、カメラと桜から始まりました。

当時、私は大学院に進学したばかりで、その高揚した気分から、バイト代をはたいて一眼レフカメラを買いました。フィルムの一眼レフです。まだデジタル一眼レフが出始めたばかりのころでしたね。

季節は正に春爛漫。桜が咲き誇っていて、撮影にはもってこいのシーズンでした。私はオフロードバイクに跨がり、桜の名所を巡りました。

とはいえ、名所は人も多く、思ったような写真が撮れない。今はデジタルミラーレスが全盛期ですから、いくらでも試行錯誤ができますが、フィルムではそうもいかない。ましてや初心者です。

あまり人が多くない穴場のスポットはないかと探していると、八王子のとある場所を見つけたのです。そこは戦国時代の城跡で、隠れた桜の名所という話でした。しかも、林道も残っているようで、私はライドも兼ねて撮影に赴いたのです。

林道といっても期待した程も無く、桜も想像を裏切られた形で城跡に鎮座する神社を眺めてすぐ引き返す羽目になりました。

その帰り道、往きは気付かなかった枝道の先に満開の桜が目に飛び込んできました。迷わずその枝道へバイクを進めました。

行き止まりは広場になっていて、そこには数本の桜の巨木が自由に枝を伸ばしていました。こぼれ落ちるように桜が咲き乱れている様は圧巻としか言いようがありません。

興奮しました。ここまで見事な桜は数えるくらいしか記憶にない。

しかし、目の端に違和感を覚えて、そちらに目を向け息をのみました。

熊がいたのです。

一瞬パニックになりかけましたが、熊は微動だにしません。よくよくみると、それは熊の剥製でした。腐りかけてウジが湧いた熊の剥製が、広場の入り口に捨てられていたのです。

普通の感覚ならここで引き返しているのでしょうが、今思えば既に桜の魔力に魅了されていたのだと思います。私は広場にバイクを乗り入れたのです。

夢中になってシャッターを切りました。直ぐにフィルムが足りなくなります。二回三回とフィルムを交換し、少し冷静さを取り戻すと、何とも言えない奇妙な感覚に陥っているのに気付いたのです。

その広場の下は片側2車線の道路が走っていて交通量はかなり多いのですが、まるでこの広場に現実感がない。何か膜を隔てた向こう側からノイズのように車の音が響いてくる。そんな錯覚を感じ、私はこの時になってようやく広場の全貌を認識したのです。

異様でした。

駐車場の跡地だと思っていましたがそうではなかった。

錆び付いた遊具の残骸。異様な深さのプールらしき構造物。まるで遊園地の廃墟のような異質な空間に桜の巨木が何本も並んでいて、その向こうにスクラップ同然の車が何台か放置されていました。少し斜面を下った先にはこれも廃墟同然の建物があって、異様な迫力を感じました。まだ昼下がりの時間だというのに、寒気すら感じるほどに。

ここはどういう場所なのかと、遊具の残骸をすり抜けて、あろうことか私は建物を確認しようとしたのです。

ホラー映画なんかでよくあるでしょう? なんで自ら危険に近づこうとするのか。バカなの? 死ぬの? って思うんですけど、現実では恐怖心もなく吸い込まれるように接近してしまうものなのです。あるいは好奇心なのかもしれませんが、そこまで強い感情ではなかったように思います。

そして、廃車の横を通り抜けようした瞬間、目の端に誰かの姿が映りました。

一瞬です。

通り過ぎるほんの瞬きするくらいの時間でしたが、確かにその廃車の運転席に、窓ガラスなんて砕け散ってボディは錆だらけになっている車の運転席に、男性がすーっと綺麗な姿勢で前を向いて座っているのを知覚したのです。

是非も無く私はその場から逃げ出しました。振り向きざまにもうその姿は消えていましたが、脳裏にくっきりと「見えなかった」ものが残っていました。顔だけがピントがずれたようにぼやけて見えなかった彼の佇まいがです。

家に逃げ帰ってから調べたのですが、どうも迷い込んだ場所は都下屈指の心霊スポットだったようです。お陰でしばらく熱を出して寝込む羽目になり、あわや休学に陥る所でしたが、心療内科鍼灸治療を受けて体は持ち直し、それから寒川神社でお祓いを受ける運びとなって、今に続くご縁に恵まれるようになったのです。

禍福はあざなえる縄のごとしとは言いますが、まさかこの時の出来事が今に続くことになるとは夢にも思わず、あの時は辛い日々で救いを求めているような状況でした。

ただ確かに言えるのは、当時の体験が神仏と真摯に向き合うきっかけとなったのは間違いありません。それは多分、占い師になろうがなるまいが関係無く、私にとっては必要な経験だったのだと思っています。

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