Fortes fortuna adjuvat

運命の女神は 心強きひとに微笑み 心挫けたひとに手を差し伸べる

タロットの物語に思いを馳せよう

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占いといえば、タロットカードをイメージされる方、たくさん居られると思います。多くの占い師が用いていますからね。

対面で鑑定してもらうと、神秘的な図柄から導かれる結果が的を射ていて驚かれる事も多いでしょう。

今回は、そんなタロットカードについて、どちらかというと興味を抱いて自分もやってみたいという人向けに書いていこうと思います。

さて、タロットを手に取ってみて、カードの多さにまず面食らう事でしょう。私もそうでした。

カードは大きく分けて「大アルカナ」22枚と「小アルカナ」56枚。

カードは合計78枚。結構な枚数ですよね。

さらにほとんどのカードは正位置と逆位置とで意味が変わります。ですので、厳密に言うなら156もの意味があって、さらに細かく言えば、恋愛ならこう、仕事ならこうとニュアンスが違ってきたりします。

もうこの段階で、タロット無理と思う方も多いでしょうが、ひとつの物語として捉えると覚えやすいのみならず、タロットの世界観への理解が深まります。

詳しくは「タロットバイブル 78枚の真の意味」(レイチェル・ポラック著 鏡リュウジ監訳)

を読まれるとよいと思いますが、つまるところ「愚者の冒険」物語と言えます。

まだ何者でもない「愚者」は何者かになるべく、世界へと旅立ちます。

見たこともない術や力を示す「魔術師」、「女教皇」は深遠な知識でさとし、慈愛あふれる「女帝」や世界を統べる「皇帝」、秩序の体現者たる「法王」らと出会い、引き立てられ、「恋人」や栄誉を得るに至ります。

「戦車」を駆る彼は戦場の最中で「力」のありようを悟り、真の師たる「隠者」を探し求めついに巡りあいます。「愚者」は人生の真実への扉を開け「運命の輪」が回り始めるのです。

「正義」とは何か。「自己犠牲」の先の「死」の意義とは。死とは終わりではなく始まりではないかと気付き、物事は表裏一体に調和し、静かに推移するのを「節制」の天使から悟るのです。

欲望を掻き立てる「悪魔」にそそのかされて突き進めばいずれ「塔」は崩れ落ちる人々の姿も垣間見るでしょう。それでも「希望」はあるのです。「迷い」があっても「夜明け」は必ず来るのです。己との戦いに打ち勝った者には神の「審判」が下され恩寵と勝利を得るでしょう。かくして、「世界」全きものとなり、次の命へとバトンが繋がれていくのです。

如何でしたか? これが「大アルカナ」の物語です。

このように大枠で捉えるとタロットの理解が容易だと思います。

というのも、世界観が重厚なアニメなどのストーリーのモチーフによく用いられているからです。

大アルカナの物語は、まず物理的な世界との邂逅から精神世界の理解や探究に進んでいきます。

例えば、テレビ版の「エヴァンゲリオン」なども最初は主人公の身近な人物との関係性が発展していく物理的な世界で話が展開していきますが、「死」が自分の至近として表現されるようになる後半以降は精神世界の描写が増えていきましたよね。

このモチーフは物語だけでなく、ルーツは世界各地の神話に求めることもできるでしょう。

強いて言えば、日本の国生みもそうです。

まず物理的な島々が生じ、神の死が契機となって、精神性を示す太陽や月、英雄神が生まれました。

このように、タロットも神話的なモチーフが込められて形作られているのです。

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