4 皇帝のカード
「女帝」に見込まれたのか、はたまた取りなしがあったのか。愚者の少年は「皇帝」への謁見を許されました。彼の胸には立身出世の炎が灯っているようですが、少年の真贋を見極めるべく、皇帝は立ちはだかります。
王冠の下には白髪と長い白髭。厳つい表情からは数々の苦難を乗り越えてきた強さと意志がほとばしっています。
女教皇や女帝とは打って変わって、背景の荒涼とした岩山とも相まって、厳格な父性そのものを見せつけられます。
具足の上に赤いローブとマントを羽織って、いざ事が起きればすぐさま戦場で指揮を執れるような熱意と決断力の高さも窺えます。
それは玉座に象られた羊の彫刻にも象徴されています。これは西洋占星術の牡羊座の猪突猛進型の勇猛さを示しているのです。
皇帝は右手にエジプト十字の笏と左手に地球を象徴する玉を持っています。
前者は精神的な意味での生命を、後者は物質的な世界をそれぞれ示していて、皇帝はその両方をバランスよく手中に収め統治しているのです。
統治は石の玉座の四角い形にも端的に示されていて、それは社会のルールや大切なものを守る力を兼ね備えているからでもあります。故に彼は物質世界の守護者でもあるのです。
皇帝のカードが示すキーワードは
「自信、リーダーシップ、決断力、生活基盤の構築」となり、これが極端な形になると
「自信喪失、自分勝手、早とちり、権力への固執」という形で現れます。
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