敵を知り、己を知れば

恋愛の悩みで圧倒的に多いのが「相手の気持ちを知りたい」という相談です。

気持ちを占ってみて、じゃあどうすればいいですか？　となるのですが、貴方は「どうしたいか」というのが最も重要です。

「敵を知り、己を知れば、百戦して殆（あや）うからず」

孫子の有名な言葉ですが、これはもちろん恋愛にも当てはまります。

相手の気持ちを知るというのは敵を知ること。

己を知るのは自分の欲求を知ること。

なのですが、相手の気持ちを知るだけでは、敵を知るには足りません。なぜなら、気持ちは移ろい変わっていくからです。

ここで重要なのは、彼の性格や思考の癖などのことなのです。

気持ちを知るのは短期決戦のチャンスを窺うに重要ですが、結局彼がどういう人なのかを知らなければ、告白が成功しても長続きしません。

例えば、先日、都内で左折するトラックに自転車が巻き込まれて、乳児が死亡する痛ましい事故がありました。

最近になって自転車の車道走行が促進されたり、スポーツタイプの人気がコロナ禍の影響で高まったりと、自転車に纏わるトラブルが増えています。

歩道を走っても車道を走っても、自転車は邪魔者扱いという話を聞きますが、それは自転車が自動車からどう見られているか、自動車の特性を理解していないから、そう感じてしまうのです。

自動車のドライバーは、極端に言うと自転車をテクスチャーくらいにしか認識していませんし(己を知る)、自動車には死角が絶対に生まれます(敵を知る)。

ですので、死角に入らない。膝や靴など可動部分に視認性の高い色の物を身に着けたり、昼間でも前後のライトを点けることで、実際は相当快適に走行出来るのです。

恋愛においても、気持ちは圧倒的に重要な要素ではありますが、ベースにあるのは人間関係ですから、相手の性格、思考、好き嫌いなどを把握するのは最優先事項なのです。

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