親の心子知らず 子の心親知らず なぜなら
鑑定を行っていると、稀に依頼者とは別の方達を占って欲しいというご依頼を受けることがあります。
こう書くと仰々しいですが、平たく言えば、親御さんからのご依頼でお子さん達の運勢や、恋人と上手くいくのか? という内容だったりします。
親御さんと言ってもほぼ100%お母さんからの依頼で、切実な願いが込められているのがほとんどです。
曰く、私の人生はもうどうでもいいから、とにかく子供達に幸せになって欲しい。あの子達は幸せになれますか?
そんな時、私は紫微斗数で占います。なぜなら、的中率が高いこともありますが、なによりも本人が何を望み、何をすべきなのかが、てきめんに分かるからです。そして、依頼がお母さんなら、ほぼ母子手帳をお持ちなので、生まれた時間が分かります。紫微斗数は生まれた時間がないと占えないからです。
往々にしてSNSでの鑑定になりますから、敢えてお伝えしてはいませんが、本当のところはお母さんとお子さんと私の三者で鑑定をしたいのです。
何故かというと、人生を切り拓くのはお子さん本人だからです。ですからご本人の心にしっかりと言葉を届けたい。その場の会話の流れやご本人の精神状態を見ながら、伝えるべきタイミングで伝えないと、心に響かないからです。
さて「親の心子知らず 子の心親知らず」ですが、これは紫微斗数の命盤に端的に表れていて、大変興味深い。
本人の本質、自我、意志の強さなどのキャラクターが表れるのが命盤の「命宮」という場所。その隣には「父母宮」があり、これが親や目上の人との関係を表しています。
では「命宮」と「父母宮」の相性を見れば良いかというと、それだけではないのです。
紫微斗数には14主星と呼ばれる星があり、生年月日と出生時間によって、入る宮が変わります。
そして、この14主星は大きく2つのグループに分かれるのです。
結果重視型の思考方法を取るグループ「紫府廉系」とプロセス重視型のグループ「機月系」です。
少し込み入った話になりますが、本人のキャラクターや人生に直接影響を与える宮が命宮以外に5つあります。
対人関係や外面をみる「遷移宮」、財運をみる「財帛宮」、仕事運をみる「官禄宮」、夫婦運をみる「夫妻宮」、精神性をみる「福徳宮」がそれです。
例えば、先の紫府廉系の星が命宮にある場合は、遷移宮、財帛宮、官禄宮、夫妻宮、福徳宮にも紫府廉系の星が入ります。機月系の星は絶対に入らないのです。
これは、自分の価値観に直接影響を受けあう場所は同じ価値観の星で占められるということ。
仮にこの場合、父母宮には必ず機月系の星が入ります。
お分かりでしょうか? 本人と父母は価値観が相容れないというのが示されているのです。
もっと言うと、福徳宮は精神性の他に祖父母からの影響をみる場所でもあります。ですので、精神性、魂レベルの深層では、父母より祖父母と、あるいは自分と孫のように1つ飛ばしの鎖のように連綿と繋がっているとも言えるのです。
では魂の指向として相容れない関係の親子とは何か。
それは単純に物理的、肉体的、表面的な影響を相互に受け合う存在といえるでしょう。
幸か不幸か寝起きを共にし、同じ食事を取り、感情にほだされたりと、1番身近で影響を受け合っているのです。
ですからお子さんの長所や短所は手に取るように分かる。お母さんなら尚更です。
私が命盤を読み解いてご説明すると、そうです! うちの子そうなんです! と頷かれるのですが、当てるのが本意ではないのです。どうすれば、本人が幸せに感じるか。その対策を本人に届けなくてはならないのです。
例えば、お子さんが社交的で人気があり、人と接するのが得意そうに見えても、本人はそうでもなかったり、ネガティブだったりする場合、お母さんなら社交的な長所があるんだからクヨクヨしないで大丈夫だよと励ますでしょう。でも、本人はそういうことじゃないんだと思っている可能性が高い。
そういう場合は、命宮に大凶星が入っていたりするのです。そうすると自分自身御しがたいけれど、どうしても挫折感が拭えなかったり、意志が弱くなってしまう。
これはいくら母親でも見抜けないもの。ここで親子の考えがミスマッチしてしまうのです。
そんなケースがもしあったなら、どの場所に救いの星があるかを紫微斗数では探るのです。
自分の中に矛盾を抱えていて、表現者の星が輝いているならその道を示しますし、不動産運がよければ無理のない人生設計もありでしょう。夫妻宮がよければ、配偶者に救われる可能性が高いじゃないですか。
可能性はいくらでもあるんです。それを紫微斗数は鮮やかに示してくれるのです。
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